紙扇子は出来上がるまで多くの工程を経て、そのほとんどが今も熟練の職人による手作業で一本一本丁寧に作られ扇子は出来上がります。こちらではその一部をご紹介致します。
金べらで芯紙の真ん中に、芯紙を層に分けるようにしながら、骨を通す口をあけます。
折り目の付いた2枚の型紙(渋紙)で、平地を表裏からはさんで、その折り目に合わせて折ります。
折地を広げ、折り目と折り目の間の平口のところから差し竹を差し、骨を通すまっすぐに開けます。
一週間ほど折り目を落ち着かせる。裁断用の枠に地紙をまとめて入れて、大きな包丁を使い扇子の大きさに切りそろえます。
骨を通す穴に向かって息を吹き込み、穴を広げて骨の入るトンネルをつくります。
骨の先端を扇面の大きさに合わせて切り揃え、糊をつけて穴に1本ずつ差し込んでいきます。
少し乾いた地紙を形を整えるために木の棒を使って、たたんだ状態の扇子の側面を叩きます。
親骨を火であぶり、内側へ曲げます。湾曲させ、長さを決めると親骨の余分な長い部分を切り落とします。